たとえもの

アニメとかラジオとか好きでした。今はふつうです

にーそっくすすでかたれることいちぶ

はじめに

 論文では最初の方に結論を書くことが標準だという話を聞いたことがあります。なので最初に書いておきますけど、僕が艦コレで石上静香ボイスの艦娘が出て狂喜乱舞したけどめんどくさすぎて結局とらねーよバーカ!とキレたということが言いたかっただけです。後はそれまでの言い訳と、そう思った過程を記しておきます。ついでといった感じで色々書いていますけどそれはどっちでもいいです。言い訳ですから。

 

にーそっくすすにはまった理由

 にーそっくすすというユニットが精霊使いの剣舞という作品で結成されて、気が狂ったようにそれにドハマリしてCDを買いに走ったりライブに向かったりしていました。もう少しで一年ほど前の出来事になるでしょうか。まあドハマリしました。今後僕の中でこれを超えるユニットは存在しねーよな、と判断して単独で色々と出かけました。

 そういう風に思った経緯として、かなり若手の、新人といってもいいほどの声優を使っていたことが理由に挙げられます。そのくせその全員が僕の中で評判だったわけです。面白いし上手いしこれでヒットしない理由ないだろ。今後五年も経てばみんな人気者になるに違いない。そんなことを思っていたら世の中にはあんまり浸透しなかったわけで……。まあ現在さまざまな場所でにーそっくすすの面子が活躍しているのを見ると、やっぱり間違っていたのは世の中だったわけだと証明されているので、あの時評価できなかったやつは見る目ないやつだなとこっそり思っていたりしました。

 

一押しの石上静香について

 そんな風に自分を、わかっているやつ、とどこか思っていました。さらに言えば、にーそっくすすの中でも一押しの石上静香は初の名前つきキャラ、凪のあすからの晃くんの演技の時からすげー上手いと思っていたんだぜ、と自負していました。メインを張るダイミダラーの前から認知していたのです。露出の少ない新人声優ですが、ラジオのゲストは全て逃さず聞いている自信もあります。ノイタミナラジオにゲストで来たときから、A&Gで偶然ラジオゲストに来た時も聞いているのです。もうこれ以上にないファンだろうと、そう思っていました。

 

新人声優の知識不足という現実

 ですが、ここ最近A&Gのラジオを聞く習慣が出来てからわかってきたことがあります。このラジオ番組、僕でも全然知らないような声優すげーたくさん出てるんですよね。もう山のように。帯番組である本気アニラブという番組の面子、ほとんど知らない声優ばかりでした。でもまあ、多分そのうちアニメとかで見るようになるんだろうな、と楽観視をしていました。そうすれば名前も憶えるだろう、だなんて。今はまだ新人も新人だから、だなんて。

 そんなことはありませんでした。結論から言えば、今も憶えていません。でも、それでもアニメを見ていれば声優事情には明るいだろうと思っていました。だけど、それはスマホゲーのナナシスをやっていて打ち砕かれました。にーそっくすすの面子、大西沙織、加隈亜衣、優木かなの三名が出ているというのは知っていたので、そこに驚きは特にはなかったのですが、メインもメインの声優がその本気アニラブのパーソナリティーだったのです。角元明日香、全然アニメで見た記憶がありません。でもそれがにーそっくすすの面子と肩を並べているわけです。さらにはナナシスではそれ以外の声優もわんさかいるわけで、でもそのほとんどが僕が知らない声優でした。

 認めるしかありません。アニメだけで声優を語れるような時代ではもうありません。ソシャゲーをやっている方がよほど声優に詳しくなれる可能性があるし、むしろ新人声優を早くから注目したいのならばゲームをやるべきだと。さらにはA&Gでのラジオをやっているのならば抑えて人となりを知らなければなりません。他にも今ではニコニコ動画でラジオもやっていたりもします。僕自身、優木かなはそこでのラジオで初めて認知していたので、抑えない理由なんてないのです。いや抑えないのはサボりと同義です。

 こうなると、アニメのモブでちょくちょくチェックしている気になっていた僕が酷く情けなくなってきました。確かに僕は石上静香が出てきたばかりの時から知っていて評価していたかもしれません。にーそっくすすの面子は今後売れに売れて五年が経てばあのユニットは実はすごかったと言われるようになるかもしれません。でも、だとしても、あの時新人声優を知った気になっていたことは酷く間違った認識でした。新人といえば、石上静香がぶっちぎりで上手い。新人声優を一体何人知った気でそんなことを言っていたのでしょうか。とてもじゃないですが、今では口が裂けても言えません。

 

それでも僕は石上静香を推す

 まあ僕が新人声優について詳しいんだ、という謎の自信がくだかれたのは、仕方がないことだったのでしょう。実際にそうなのですから。でもアニメを見てゲームをしてラジオも聞いて、今後この新人が売れる、だなんて予想をするのは、酷く無茶なことのように思えます。正直に言って、無理です。そんな人間いないと言っていいでしょう。だからまあ、せめて単独で一押しできる石上静香のことくらいは自信をもってファンだと言えるような立ち振る舞いをしようと心がけました。こんなに自信をもって好きだと言えるのは、下屋則子以来なので本当に十年ぶりの出来事です。なんなら、下屋則子はラジオで好きになったので、演技も込みで言えば初めての経験です。もうこれ以上にない人物なのです。

 そんな折に艦隊コレクションで石上静香が出た、という話を聞きます。艦コレといったら随分前に引退したゲームですが、今も超人気ではありませんか。ついにずっちが出るか、しかもキャラが出たばかりでCVが誰だかわからない可能性もあっただろうに気付いてくれた人がいたのか。これはもう完全に世の中に広く認知されていると思っていいでしょう。そしてそんな有名ゲームに出ているため、復帰をしようと思ったのです。いっちょずっちのキャラと結婚カッコカリだかやってやるぜ、くらいには思って。

 

結果またゲームに心を折られる

 思ってから、多分一週間以上経ちましたが、まったく触れていません。もうびっくりしましたよ、ええ。あれ、もう何日経ったの? ってくらい意識外でした。凄いね、きれいさっぱり存在を忘れていましたよ。理由はいくつかあって、艦コレというゲーム、僕嫌いなんですよね。お金かからないよ、無課金でも遊べるよ、とかネットで言われてほいほいやってみたら、もう全然遊べない。100しか集められないだけでも凄いストレスなのに、みんなはどうしているんだろうか、と気になって近しい人をみたらみんな課金してんの。全然課金しなくても遊べてねーじゃねーか!ふざけんなよ! でもまあ無課金でもゲームとしては成立はするだろうし、とやり続けていたのですが、任務で特定の艦娘がいないとクリアできないのが大量発生してもうこんな無理な任務とか見たくもなくてそれ以降やっていません。そもそもキャラをかわいいと思ってやっていたゲームでもなかったのもありました。ラジオを聞く間手が暇だから。それこそマインスイーパの代替品程度でしかなかった。

 それでもずっちが出ればやるだろう、と思っていたのですが、もうWikiの段階で折れた。知らない内に仕様がばしばし追加されていて、もはやなにがなんやら。そもそも僕がやっていた時ですらまともにWikiを読んでなかったのに。この構成でこのレベルくらいなら大体いけるよ、とかなんかもっと簡単に書けや!とキレた。そうして今現在も僕の艦隊は一回もイベント海域にチャレンジすることなく放置されているのです。

 

終わりに

 もうこうなるとすべてに自信を持てなくなりました。石上静香の出演一つに狂喜乱舞していたあの頃はなんだったのでしょうか。モブで出ているのを一瞬で判断して喜んだり、とても馬鹿なことのように思えます。というが完全に馬鹿です。よくよく考えれば頭おかしいのです。なんで好きなアニメ見ているのにモブが一言しゃべっただけでそれの中の人が好きな声優だとわかって喜ぶのか。だって、その一言だけしかないんだよ。でもそれに喜ぶだなんて、ただの自分が石上静香の声を判別できたと自己満足に浸っているだけの自己陶酔野郎ではないですか。しかも好きなアニメを無視して判別できたぜやったねとかついーとまでしちゃう。キチガイかなにかですか、お前が今見ているものは好んで見ているものじゃねーのかと。すべてにおいて失礼極まりない対応といってもいいではないですか。

 声優が好き、という表現には色々な意味がありますが、僕はその表現が嫌いです。他の人よりも知識は多いはずだという自覚はあっても好きだとは言わなかった理由は、声優全体が好き、という意味と、特定個人声優が好き、という意味の判別が難しいからです。またイベントに行く行かないでファンかどうかの判断も出来るでしょう。知識を詰め込むだけではそう呼べないだろうと思って、僕はにーそっくすすのライブに行った面もありました。間違ってはいないと思います。ですが、今にして思えば何かに夢中になっている自分に酔っている感覚がありました。もちろん石上静香滅茶苦茶好きですが、なんかこう、ちょっとスタンスを変えるべきなのかな、と。すべてを知っていないとファンじゃないとか、そういう変なこだわりなんかは気にしないで、単純に好きなら好きと言って終わりでいいじゃないかということですね。

 石上静香は好きだけど艦コレは嫌いなのでやりません。最初からこれでいいのでした。終わり。