たとえもの

アニメとかラジオとか好きでした。今はふつうです

超えられないし、超えなくてもいい壁の話

 ラブライブサンシャインがジュエルペットサンシャインを超えられるかという話

 別にジュエルペットじゃなくてアイカツでもプリキュアでもいいのですけど、投資回収の方法とかどっちかといえばそっちの方に近いのではという気がしたのでだらだらと書きます。あとアニメの話の誰でもわかる馬鹿でもわかる幼児でもわかるというわかりやすさとか、マックスハートになってからスプラッシュになる流れと同じようにラブライブもサンシャインに綺麗に移動したなあと。いや実際プリキュアが綺麗に移動したかどうかは知らないですが、シリーズとしての名前だけ残して登場人物を変えてというのは、そういうシリーズ物っぽいよねということが言いたいわけです。深夜アニメで、今ならアクエリオンとかでしょうか。今やっているのは見ていないので無印と関係あるのかどうかは知らないのですが。関係あったらたとえとしてちょっと違うか。


 プリキュアの変身して戦って、が、ラブライブでいうライブシーンみたいなものです。それで曲を売る。プリキュアならグッズを売る。アニメ自体には特に深い価値はないわけです。アニメのBDDVDの売り上げも、ライブチケットの売り上げみたいなもんです。そしてキャラクターソングもつける。付加価値の方に需要が持って行かれている節すらあります。

 あくまで僕の感想です。実際、アニメの内容は、深いストーリー性とか重要な伏線とか意外性とかはなかったと思います。ライブシーンを盛り上げるためだけのものだったと思います。朝アニメにありがちな、まあこうなるよね、といういい意味で期待を裏切らない出来。キャラクタを大事にしているあまり、それに合わせて多少の無茶があるだろ、という突っ込みを無視して話を進めていく形。お約束展開の嵐。ご都合主義の雨あられ。主要キャラクタと脚本の都合により安易に動かされていくアニメの民衆たち。

 これはもう、アニメキャラの頭がおかしいとかじゃなくてそういうもんなんです。世の中にプリキュアはいるし、ジュエルペットがいてもおどろかないし、アイドルは崖を上るのです。そんな野暮な突っ込みなんてするのは間違っているのです。僕がラブライブの劇場版を見て「あれ、みんなパスポート持ってたの? ていうか卒業式から何日でニューヨークいって戻ってきてライブをってどんなスケジュール?」とか思ったりするのは、見方として間違っているのです。パスポートなんて一日もあれば取れるし高校生だけでニューヨークに行っても問題もないしライブの準備なんて数日あれば場所確保なんて出来るんです。そういう世界観なのです。これはアニメの常識なのです。

 なんというか、朝アニメの常識めいたものを視聴者にゆだねている感じがします。僕なんかはストーリーの齟齬があるとかないとかを気にしがちなのですが、幼児はそんなことを気にしません。そういう違和感を感じられる経験がないのです。だから、ラブライブを見るときにはそういう無駄な知識を捨て、このキャラはこんな感じ、くらいの気楽さで見ていいし、そうするのが自然だと思います。だから、普段アニメなんて見ない層でも気楽に見る人が多いのではないでしょうか。本当に多いのかどうか僕はわからないのですが、きっとそうなのでしょう。

 結局何がいいたいかと言うと、似たように作っているならばラブライブサンシャインがジュエルペットサンシャインを超えられるのだろうかって話です。超えなくていいと思います。唐突にやさぐれてバイクで旅に出たりされたらさすがにラブライバーも困るだろうしね。個人的にはそんなラブライブは見てみたいですが。最終的にラブライブも延々メロンパンを食べ続けたりするアニメにマジカルチェンジしてほしいと思うよ、うん。